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姫金魚草

三国恋戦記中心、三国志関連二次創作サイト

   

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とりあえず、みっそんくりあ。(雑記と拍手レス)

一応全キャラ制覇ということで、なんとなく一息ついたり。
愛の偏りが如実なように見えて、公瑾とか雲長とか好きなんですが。
というか、全キャラ好きなんですがw

あ、元譲√を書いてないじゃないか(あれ?

元譲は、魏√のお父さん役として溜息をついていてくれればそれだけで満足な気もします。




下は拍手レスですー。ご無沙汰しててすみません。

拍手[7回]

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・・・れすれす

酒は飲めども (孟徳)

花の身体が快復して暫く。
快復祝いに宴を開こう、と唐突に言い出した孟徳が、とかく花を着飾らせて騒ぎたいだけだというのは文若はじめ多くの側近の知るところであったが、とにかく。
久々に仕事をはやく片付け、ずっかり浮かれている孟徳を止めることなど、誰にも出来はしないので。

本日晴天、美しい満月の夜。

ごく身内だけのささやかな宴が開かれる運びとなったのだった。


* * *


花柄も鮮やかな着物と、簪でふわりと纏められた髪。
花が宴席に姿を見せた途端、ほう、と場から感嘆のような息が漏れた。
「花ちゃん! こっちこっち」
上座ではやくも出来上がっている男は満足したように辺りを見渡し、ひらりと手を振って花を出迎える。
主役は最後に来るものだよ、との孟徳の言葉に従ったが――お陰でひどく注目されてしまって、なんだか気まずい。
「変じゃない、ですか」
いつかの宴のように孟徳の隣に座り、花は眉を下げて訊ねた。孟徳は不思議そうに首を傾げる。
「何が? すごくかわいいよ。よく似合ってる」
「……そうですか」
彼に訊ねても、そう言われることは目に見えていた。本心だからこそ性質が悪い。にこにこしている孟徳を前に、花は僅かに顔を赤らめた。
「うん。……あ、お酒大丈夫?」
花の前の杯に酒を注ごうとしていた孟徳が、ふとかくりと首を傾けた。花もつられて首を傾ける。
「……どうなんでしょう」
「へ?」
「私の国では、未成年……えっと、二十歳になっていない人は、お酒を飲んじゃいけないって言う法律があるんです」
「へぇ。不思議な法律だね。なんで?」
「お酒の成分が、成長期の子供にはあまりよくないから、だったと思います」
孟徳はとても不思議そうだった。
「なんで二十歳?」
「二十歳から、大人と認められるから、ですかね」
「二十歳! ……へぇー。そっか。花ちゃんはまだ十七とかだっけ。じゃあ、まだ子供なんだね。ほかにも何か、制限とかあるの?」
「んー、あとは、煙草とか……選挙権とか……あとは、あ、結婚は二十歳にならなくてもできるんですけど」
「煙草も選挙権も、なんのことだか気になるけど、最後のが一番気になるなぁ」
孟徳はくすくすと笑って、花の髪に手を伸ばした。整えられた髪型を崩さないように気をつけながら、そっと撫でてくる。
「男性は十八、女性は十六、だったと思います。そんなにはやく結婚するひとは、あまりいませんけど」
「そっかそっか。じゃあ、俺と花ちゃんは、君の世界だとしてももう結婚できるわけだね」
「……」
孟徳さんは、幾つですか。言いかけて口を噤む。別の意味で結婚に反対される年齢じゃないかな、という気がしたからかもしれない。
「なんにせよ、この国の法律では――飲酒にも婚姻にも、年齢は関係ないからさ。呑んでみる?」
「……じゃあ、少しだけ」
杯に注がれたそれは、とろりとして、少し白く濁っているように見える。思い切って口をつける。
「……!」
かーっ、と、なにかとにかく熱いものが、喉を流れ落ちて行ったような気がした。熱さを保ったまま、食道を滑り落ちて、胃に辿り着く。思わず咳き込んでしまった。
「っ、は」
「っと、大丈夫? やっぱ最初はきついか」
「大丈夫、れす、……、」
いつの間にか、胃の熱さが消えている――その代わり今度は、頭が熱かった。いや、どこもかしこも暑いような気がしてきた。これが酔うという感覚なのだろうか。
(なんだか、ぼーっとする……)
「花ちゃん?」
「はい?」
孟徳の顔が、近くにある。
(なんだろう。なんだか、すごいうれしいな)
綺麗な服を着て、褒めてもらって、こんな風に近くに居て。
心配そうに覗いてくる顔。好きな人の顔。
花のふわふわした頭は、その全てがとにかく嬉しいように感じていた。
おもわず顔が笑みに崩れる。
「……、花ちゃん?」
「なんだか、楽しいです」
これもお酒のせいだろうか。
じゃあもっと呑めば、もっと楽しくなるのだろうか。
そんな風に思って杯に手を伸ばす、――と、孟徳が、その杯を取り上げた。
「……? あれ?」
なんで手元に杯が無いのだろう。
首を傾げて孟徳を見上げると、孟徳は少し顔を赤くして、なんとも言えない顔をしていた。
「しまった。……予想外だったよ」
「? 孟徳さん、お酒」
「もうだめ。……俺以外とは、お酒飲んじゃダメだよ」
「?」
ぼんやりとした頭では、孟徳の言葉の半分も理解できない。ただ、孟徳が困ったように言うから、とりあえず素直にこくんとうなずいておく。
すると孟徳は、一瞬更に困ったような顔をしたが、直ぐにまたにこりと笑った。
孟徳が笑うと、花もうれしい。よくわからないままに、にこりと笑い返す。
「花ちゃん。もっとこっちに来てよ」
「? はい」
普段だったら、周りの目がある、と思ってしまうような――それほどの距離で、孟徳の手が、花の腰に回る。よしよしするように頭を撫でられると、なんだか可愛がられているようで、気持ちがいい。
「花ちゃん。何か食べる?」
「はい。あ、あの揚げ物」
皿に向かって手を伸ばした花を押さえて、孟徳が皿ごと料理を引き寄せる。揚げ物を指で一つ摘むと、そのまま花の口元へと運んだ。
「はい、あーん」
声につられて、花は躊躇いなく口をあける。放り込まれた料理は少し冷めていたものの、しっかりと味がついていて美味しい。花の口元が綻ぶ。
「おいしい?」
「おいしい、です」
「そっか、もっと食べなよ」
「はい、……あ、でも。孟徳さんも」
食べないと。花は特に深く考えずに、孟徳と同じように料理を指で摘んで、孟徳の口元に運んだ。
「……? 食べないんですか?」
「……いや、……しみじみ、お酒の力を痛感していたところだよ」
「?」
「なんでもない。じゃ、いただきます」
ぱくり、と孟徳は花の指から料理を掠め取った。美味しいね、と孟徳が笑うので、花の顔も自然と緩む。なんだかふわふわして、料理も美味しくて、孟徳が笑っていて、なんだかなにもかもがとにかく嬉しい。

(なんで、呑んじゃだめなんだろうな――)

にこにこふわふわとしている花が、孟徳の言葉の意味に気付き――この言動を省みて羞恥でばたばたするのには――あと一日半ほどが必要で。



「部屋で二人でやれ、二人で!」
「……(ぐー)」
「寝るな文若!」



背景に花でも飛んでいそうな二人の様子から必死で目を逸らす臣下の姿は、残念ながら孟徳に顧みられることはないのだった。











(「あーん」のシチュエーションが好きです。)
(日本人の半分くらいは、あせとあるでひど? 的に考えて、アルコールに弱いんだとか。大陸人は同じ理由で、アルコールに強いらしい)
(白酒は……強いので、お気をつけ下さい)

拍手[70回]

悠久の孤独 (早安)

「花、」
「――? おかえりなさい」
隣家へ薬を届けてきた早安の帰りを迎える――花は僅かに首を傾けた。
一間に、炊事用の土間があるだけの、ささやかな我が家。繕い物をしていた手を止めて顔を上げれば、直ぐに扉が見える程度の家だ。
早安は何処か途方にくれたような顔で、立ち尽くしていた。
「どうしたの? 何か、」
「公瑾が」
「――、」

「公瑾が、死んだ」


 * * *


都督が、と聞いたときに、驚いたのは――こんな田舎町にも、その声名は知れているのだ、ということだった。
そのせいで、少し、理解が遅れた。
周都督が、お亡くなりになったそうだよ。
それは――安堵すべき報の筈だった。人の凶報に安堵など、してはならないことではあるが――早安は追われる身であり、その命運は、彼を直接扱っていた人物、周公瑾に握られているといっても、過言ではなかった。
「……ん? どうかしたかね、先生」
「っ、」
噂好きの老人達は、新参者の早安と花と、一番はやく打ち解けてくれた人々でもある。親しみを込めて呼ばれる「先生」という呼称は、恥ずかしくも嬉しくもある。しかし今は――まるでそれが自分の呼び名ではないような気がして、少し、戸惑った。
「いや。……花が待ってるから」
「ああ、また家から煙吐かれたらかなわんからのう。はやく帰っておやり」
「……一応、上達してんだけど」
苦笑と共に言って、何事も無かったかのように身を翻す。
(公瑾が、)
(公瑾が、死んだ)
何故だかわからなかった。
何故、こんな気持ちになるのか、わからなかった。
ぽっかりと、胸に穴が空いたような。
なにか、どうしようもないものを、失ったような。
(こうなることは、)
(あのとき――こうやって逃げてきたときに、覚悟しておかなければならなかった)
(覚悟していた――つもりだったのに)
(ああ、)
(花に、)
(あいつに会いたい)


 * * *


花はしばし、言葉を失ったように呆然として――それから、くしゃりと顔を歪めた。
「……」
彼女は聡明だ。直ぐに、わかったのだろう。嘆く資格も、悼む資格も無いことを。二人で生きるために――彼と、国を捨てた二人には、彼に対して、あの国に対して、なんの資格も無い。
花はゆっくりと立ち上がり、立ち尽くしたままで居る早安に近寄った。どこかぼんやりとしたままの視線が、花に下ろされる。
花はそっと、早安の腕に触れた。僅かに目を瞬くと、困ったような顔で、手を上に辿らせる。

頭を、抱えるようにそっと、抱きしめられた。

「……、」

彼女が僅かに背伸びをすると、丁度首筋に顔を埋めるような形になる。ふわりと彼女から香るのは、彼女の名をあらわしたような柔らかな香りだ。
耳元に、囁かれる。泣いてもいい、悲しんでもいい――言われる前に、花の肩は濡れていただろう。自分でも気付かぬ間に、花の細い身体に、すがり付いていた。

(使われることを恨んだことも)
(この暮らしのために――彼女を守るために、殺してでも、決別しようと思ったこともあった)
(けど、確かに)
(俺の人生の殆どは――公瑾とともに、あったのだ)

それは、彼しかいなかった、という、消去法であっても。
彼にとって、都合のいいだけの何かだったとしても。

「……早、安」
「俺は、……一人だった」
「……」
「アイツも……一人だったんだ」

彼女にわかるだろうか、暖かい場所で愛されて育ってきた彼女に。
誰からも顧みられない生と、……誰をも顧みない生の、在り方が。
わからないでいればいいと思う、わかってほしいと思う。花の腕に力が篭る。細い腕。苦労を知らない腕。柔らかくやさしく、守られてきた腕。
今はその腕に、囲うように守られている。
温かく優しい彼女の世界に触れているような――彼女の腕の中には、そんな、ゆりかごのような安心感がある。
「そしてアイツは――一人で、死んだ」
誰をも顧みない生の中で、彼は恐らく、ひっそりと、猫のように死んだのだろう。深い後悔と懺悔と未練と、そんなものが交じり合った黒い闇の中で――
――恐らく、花に出会わなければ早安もまたそうして死んでいたように、――ただ一人で。
公瑾は、冷たい男だった。
人らしい交わりをしたこともなかった。指令以外の会話の記憶も、ないに等しい。
それでも二人は――たった一人。ひとりぼっちの、二人だった。
想うことなど許されていなかった。もうこの嘆きも、ただの同情になってしまう気がした。こうして縋る相手を見つけて、二人で生きていくことを誓って、安らかな――もう一人ではない生を手に入れてしまった自分では。

「公瑾さんは、……気付かなかったのかな、最期まで」
「……」
「小喬ちゃん、大喬ちゃん。仲謀さん。尚香さん。子敬さん――それに、早安」
「……」
「ほかにも、きっとたくさん。……誰も、彼を一人になんて、したくないと思っていたはずなのに」

それはとても、かなしいね。

花は、泣いていなかった。
早安はそっと身体を起こして、花の顔を見た。泣きそうに歪んでいて、けれど花は泣かなかった。ただ早安の顔を見上げて、何か確かめるように、早安の目を見た。

この思いは、罪だ。

早安は改めて、そう感じて、目を閉じた。
彼女が、自分を一人にしたくないと想ってくれることに、――自分が一人ではないことに、こんな風に安堵するのは。
この温かい腕の中で、早安は、悠久の孤独から掬い上げられた。
そのどうしようもない幸福は、それだけで、どうしようもなく罪だった。彼女と共に生きよう、と。ただ彼女と共にあろうと。遠い日の男の幻影に、どうか許されるようにと希った。











(だれも一人でなんて、生きられはしないはずなのに)
(どうして、一人で死ぬことだけは、できるのだろう)

拍手[42回]

お姫様抱っことか

台詞が切れてますが、

「暴れると落としちゃうかもー」
「えー!?」

みたいなイメージです。








兄いのほうが安定感あるよねなんとなく。
色は気が向いたら塗ります(←苦手

拍手[11回]

  

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